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電子版週刊将棋

先日、週刊将棋が休刊となることが発表されましたね。

雨宮編集長のコゴト@休刊のお知らせ
https://book.mynavi.jp/shogi/blog/detail/id=44112

私も数年前に講座目的で購入していた時期がありましたが、
最寄りのローソンがなくなった時期と重なったこともあり長続きしませんでした。

しかし時は流れ、今は電子版週刊将棋というものがあり便利になっています。

週刊将棋 | マイナビブックス
https://book.mynavi.jp/ec/products/contents_type=30

以前は外部のサービスに委託する形だったため、独自アプリをインストールした上で
その中でしか使えないというお世辞にも使い勝手の良いとは言えないものでしたが、
こちらではマイナビ本家が提供しているpdfダウンロード版なのでそれなりの使いやすさが期待できます。

この度この電子版週刊将棋を購入したので、どのようなものであるかを簡単に紹介したいと思います。

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広島の話2015

昨年に引き続き、今年も升田幸三杯将棋大会に参加してきました。
そこで指した将棋を簡単に振り返りたいと思います。

【1局目】
広島で名の通っているベテラン強豪の方と早速当たりました。
少し前よりある筋から勧められて四間飛車を指していますが、
さすがにここは一発入れるためにも普通に居飛車で挑むことにしました。

2015-09-05a

△4→3戦法相手に馬を作って対抗した将棋の中盤戦。
一時はまずくした将棋でしたが、ここは割とヨリが戻っている感じがします。
▲5七歩から駒損を取り戻すぐらいで難しかったというのが感想戦での結論。

実戦は▲9五歩△同歩▲9七歩△同香▲6四歩△同金▲9四歩と端を攻めました。
△9四同香▲同馬△8五銀▲9五馬△9四歩▲8五馬△同角▲7六銀

2015-09-05b

この銀が手厚いので馬を殺されてもやれると踏んでいたのですが、
△7六同角▲同銀△6五銀と絡まれてよく分からない感じに。
そこでまだしも▲3二角と打てば難しいところがあったと思われますが、
千日手含みの▲7七銀が敗着。△5四角と進んでみると全然駄目で呆れました。

2015-09-05c

さすがにここからははっきり負け。

【2局目】
知ってる人は知っている小学生強豪(小2)が相手。
前日にチャットに「この子に勝つのを目標にします。」などと適当な事を書いたところ
本当に当たってしまいました。

2015-09-05d

将棋は△四間飛車対▲居飛穴に。
見ての通り振り飛車側がかなり得をした序盤戦で、図の局面は早くも振り飛車優勢。
終盤かなりヨレまくったものの、元があまりに大差過ぎて大勢に影響なし。

余談ですが、彼に限らず少年には対振りに棒銀をやって欲しいと思っています。
押し引きや自陣の手の入れ方を身に付けるのによいというのがその理由。

【3局目】
広島で代表を何度も取っている方と。

2015-09-05e

普通の△四間飛車対▲居飛穴模様ですが、ここで▲6六歩ではなく▲9九玉。
ネットでは極稀にやられる指し方ですが、まさかリアルでやられるとは思いませんでした。
△4五歩としても結局▲6六歩か角交換になるので通常型となるのですが、今回は△6五桂。

2015-09-05f

長い序盤戦を経て図の局面。
「狙った局面にならなかった」とのことで、ここでは振り飛車が十分になっています。
△8四歩とでもしておくのが自然でしたが、実戦は△2二飛。あまり良くなかった。

2015-09-05g

もう少し進みこんな感じ。
次の一手を完全に見落としており、ここからは粘ることも出来ず負け。

【4局目】
年配の方が相手。
▲四間飛車対△右銀急戦になると思いきや、一度出た銀を玉側に戻していき持久戦に。

2015-09-05h

上図から▲4八角△8二飛▲7四飛△8六歩▲9三角成

2015-09-05i

お疲れ様でした。
さすがに作戦に無理があったようです。

【5局目】
鳥取の強豪と。お名前を何度か拝見している方なので、楽しみにした相手の一人。
将棋はオーソドックスな▲四間飛車対△居飛穴に。

2015-09-05j

序盤早々に勘違いがあり、予定していた作戦とは違った形になっています。
まだ具体的に形勢に差は付いていないものの、既に面白くない展開だと思っていました。

ここで▲7八飛と浮いたのが疑問手。△7三桂と跳ねる手が間に合って居飛車ペース。
指しにくくても▲7六歩はあったところで、△8四角▲6九飛で千日手模様でした。

2015-09-05k

進んで上図、ここで▲8七同飛△3二飛に△6九角を防いで▲8六飛と辛抱しましたが、
それでも△6九角と打たれる手がじわっと利いてくる手で居飛車が良くなりました。

感想戦では強く▲8二歩成△8八と▲7一飛と強く攻め合われる方が実戦的に嫌とのことで
まだしもそちらを選ぶべきでしたが、改めて見ても桂を跳ねているのが大きくやや悪そう。
やはり元の設定があまり良くなかったのではという気がします。

(追記)
更に改めて見ると、飛車を取り合った局面は振り飛車がやれてそうですか。
一段目に飛車を下ろしても▲2四歩だけでは△4二銀で崩れないと思い見送ったのですが、
▲3二歩~▲4一角も絡めると受けが利きません。まだまだですねえ。。。

———-

本来ならば6局目も組まれるところですが、手がいないようで5局で終了となりました。
全体的に「振り飛車のこころ」が分かっていないという印象。まだまだですねえ。

らっきぃまん。

【5月28日】
名人戦第5局をネット観戦。

「矢倉かあ。もう一局角換わり腰掛け銀見たいな~。行方頑張れー。」
「あ、藤井流やないか。これうざいからもうええわ。」

恒例の封じ手予想の応募。
「藤井流は謎の多い戦型なので、そのまま定跡となるような名局を期待します。」
(意訳:羽生ちゃん藤井流ぶっ潰しちゃって~。)

【5月29日】
meijinsen1

(・3・)あるぇー。

将棋の方は前局に続き羽生ちゃんが悪い将棋を逆って勝利。

【6月11日】
時は流れ、次期順位戦もとっくに開幕しちゃって、名人戦なんてすっかり忘れちゃった頃。

meijinsen2

( ̄ε ̄〃)b

というわけでそのブツが今日届いたというわけです。

meijinsen3

meijinsen4

記念扇子でしたー。
直筆とかではなくて一般に売ってるやつです。
今使ってる杉本先生のが駄目になったら使おうかしら。

おわり。

勝負術

随分ご無沙汰しておりました。
かなり忙しくしているメンバーもいるようですが、私は相変わらず指し続けております。

さて今回は、先日神戸で行われた西日本支部対抗戦で観戦した将棋から。
3人団体戦の決勝、オーダー的にここを取った側が勝つであろうという勝負どころのカード。

矢倉対右四間から先手が▲5八飛と少し珍しい対抗策を採って図の局面。
歩損で角を押さえこまれている後手が、細い攻めをいかに続けられるかという将棋ですね。

2015-04-28a

▲6四歩は△8七金▲8三歩△同飛▲8四歩で△6三飛と回る手を消しつつ、
と金作りをみた一石二鳥の手。
△6二歩と受けるのでは攻めが続かなくなるので、ここで後手が勝負手を放ちます。

△6二金!

2015-04-28b

▲7一銀が見えているので指しにくい手ですが、
働きの悪い6一の金と交換になれば攻めが厚くなるのでやれるという驚きの大局観。
実戦も▲7一銀を選ばず▲7七銀と攻め駒を消しに行く手を選びました。(※1)

更に数手進んだ局面が下図。

2015-04-28c

ここから
▲9三角成(※2)△同香▲6四飛△6二歩

2015-04-28d

▲7一銀△9二飛▲8四飛

2015-04-28e

と進みます。
歩切れで飛車成りが受けにくく先手優勢を思わせる局面ですが、
ここで後手に素晴らしい切り返しがありました。

△5五角!

2015-04-28f

なんとタダ捨てがありました。
△5七角の王手飛車があるので、この角は取れません。

よって▲8一飛成としますが、△9一飛と遊んでいる飛車も捌きにでます。
これを取るのも損なので▲7二龍と逃げますが、決め手があります。

△9四角!

2015-04-28g

好点の角打ちで一気に決まりました。
どこに龍が逃げても△7六歩、もしくは△7七角成~△7六歩が厳しすぎます。

実戦は以下▲5五銀△7二角▲8二銀成△7六歩▲7八金△4五角と進み、
そのまま後手が攻め切って勝ちとなりました。

戻って第5図の▲8四飛では▲8三金と打つ手が優りました。

2015-04-28h

実に筋の悪い金打ちですが、飛車を奪って攻めるのが早いようです。

相居飛車系の将棋では時折現れる手段ですが、
筋の良さそうな▲8四飛がまずく、いかにも打ちにくい▲8三金が正解というのは
将棋の奥深さを物語っているという感じがしますね。

この後手の方はTwitterで有名なこいなぎ氏。
素晴らしい切れ味でチームの優勝を決めました。

※1
もっとも私見では▲7一銀と打ち、△7二飛に▲7七歩と打つ手もあったと思います。
良し悪しは微妙なところですが。

※2
後に知人と検討した際には▲7八金打とするのも有力という意見が出ました。
実戦の角切りは決めに出た手ですが、逆転のアヤが生じやすい側面もありました。

銀冠穴熊の話。

今日たまたま観戦していた将棋から。便宜上先後逆。

第1図

図は3三に桂を叩き込んだ局面。
よく見るとこれって詰めろなんですね。

え、飛車飛車角角桂桂とこれだけ利いてればそりゃー詰むだろうって?ごもっともです。
一応申しておきますと、8六と7一の角の片方がいなくても割と簡単に詰みます。
ただ両方ともいない場合は詰まないと思います。
もしかしたら難しい手順でうっかり詰んでしまうかもしれませんが。

個人的に四間飛車穴熊相手に銀冠穴熊の作戦を用いることがあるのですが
普通の穴熊と比べても手数掛けて弱体化させているようなところがあり、
自分で選んでおいてなんですが、ちょっと釈然としない部分があることはあります。
実際のところはどうなんでしょうね。ワタクシ穴熊ノコトハ全然ワカリマセーン。

第2図

さて件の将棋は数手進み図の局面。
今度は▲2二銀からの分かりやすい詰みが生じております。
が、残念ながらこれも逃して先手氏は切れ負けとなってしまいました。

表示されている棋力を鑑みれば簡単に詰ませてしまっておかしくないのですが、
時間に追われるというのは恐ろしいものです。

※第1図からの詰み手順
▲2一桂成△同金▲4四角成△同歩▲2一飛成△同玉▲3三桂打△2二玉▲2一金 まで。
手順中8六の角は全く働いておらず、いなくても同様の順で詰む。
7一の角がいない場合は▲4四角成のところで単に▲2一飛成~▲3三桂打とし、
△3三同銀▲同桂不成△2二玉▲3一角成△3三玉▲2二銀△4四玉▲4五金。

※第2図からの詰み手順
▲2二銀△同金▲同龍△同玉▲3一角成△1一玉▲2一馬 まで。
▲2二銀に△同玉は▲3一角成で同様に詰む。

広島の話 その4

いきなりですが実戦次の一手問題。

問題図
正解は後ほど。

こちらが升田幸三杯の会場「十日市きんさいセンター」。

会場
2年前に出来たばかりの綺麗な施設で、体育館のようなホールや調理室など設備が整っています。
三次駅から徒歩5分ほどという立地もGood。

【1局目】
この大会は6ラウンド制、つまり勝っても負けても6局必ず指せる方式。

第1図
先手をゲットして対ダイレクト向かい飛車から迎えた図の局面。
居飛車がやや作戦勝ちですがここで▲1六歩としたのがまずく、△4四銀とされてむしろ作戦負けに。
その後も色々粘ってみたものの丹念に切らされ、じっくりと押し切られて負け。

図では何が何でも▲2五歩と仕掛ける一手でそれで居飛車が指せていたと思います。
感想戦では▲6六歩と△1四歩の交換が入っていない局面で▲2五歩と仕掛けた順を検討したため
後に△6五桂打と継ぎ桂で難しいという結論となりましたが、この場合はそれがありません。

【2局目】
またも先手、相手がノーマル中飛車の出だしからウソ矢倉に変化するという陽動作戦に出ましたが
組み上がってみると一手損したウソ矢倉に収まってしまい良くなかったようです。
一方的に攻め倒して勝ち。

【3局目】
第2図
今度は後手番、やや得をした序盤戦を経て迎えたのが図の局面。
ここで△5五歩▲同歩を入れてから△8五飛と桂を取ったのが工夫の順。
▲8六歩△8二飛▲8五歩に△5五銀と捨てて、強引に△7七桂を実現させ快勝でした。

【4局目】
第3図
先手番を引き、4→3戦法に▲5六歩▲5七銀型で対抗しました。
図は直前の▲6六歩に反応して△3六歩から一歩切ってきたところ。
これには普通▲4六銀がワンセットの一手ですが、この場合は△3九角で困ります。
類型の実戦例では▲5八金左~▲6七銀としてから▲4六銀としていますが、
それでも△3九角から暴れてくる順が気になって指し切れませんでした。
これぐらいは事前に準備しておくべきです。

第4図
更に進んだ局面。相手に小ミスがあり▲4一角が入っています。
ここでは何はともあれ▲8五角成と馬を作っておくべきでした。
以下△4二金▲7五馬△6三銀▲6六馬△1二香▲5五歩となれば先手有利。
実戦は馬を作っても大したことがないと見て3二の金を取って飛車を成り込みましたが、
おおよそこういう攻めは幸せになれないとしたもの。粘り倒したものの元が大差で負け。

【5局目】
第5図
後手で矢倉の将棋。
急戦矢倉にするのがセオリーですが、どうにも誘われている感じで気が進みませんでしたが
しかし▲4七銀▲3七桂の同型矢倉にした場合、先手の一手得がどのように作用するのかまるで分からず、
少し無理気味でも△5五歩から動いてみました。
ただ後の進行を考えると、△6五歩とこちらから仕掛けたほうが良かったかもしれません。

第6図
かなり進んで上の局面に。
ここで△7七歩▲同桂△7六金▲6七銀打△9七桂成▲同香△6六金▲同銀△8六飛が前からの読み筋。
実際▲6七銀打まではそう進んだものの、肝の一手と言える△9七桂成とすべき局面で
秒に読まれとっさに指したのが△6六金。
あ、切れました。南無~。

【6局目】
先手で対横歩取り△8四飛。冒頭の問題図はこの将棋からの出題です。
正解は▲5六角で、香取りの受け方が難しく先手有利を通り越して優勢でしょう。
実戦は△2二飛としましたが、▲8九飛として次の▲7五銀~▲8四歩が非常に受けにくくなりました。
以下緩みなく攻め続けて快勝。

結果3勝3敗の五分で今大会を終えました。
4勝2敗を一つの目安に考えていたこともあり、結果・内容共に不満の残る出来でした。
更に実力をつけて来年再び挑みたいと思います。