狼将棋の亀井さん、藤本さんと団体戦に出てきました。
大会参戦記 : 狼将棋のブログ
http://ookami-shogi.blog.jp/archives/1073230381.html
大会参加の経緯や戦績などについては亀井さんがすでにレポートされています。ここでは僕の将棋をはじめ、上記記事で触れられていない部分を記していきます。
・1局目
後手番で△四間飛車▲ミレニアム。
対四間飛車でトーチカ(▲6六角▲6七歩型)が流行している昨今ですが、併せてミレニアム(▲6六歩▲6七金型)も時折見かけるようになりました。以前に何度かやられた打開を再び食らってしまい相当悪くなって下図。
▲6四同角△同金▲5三歩成△同角▲7三銀△7一玉
角を切って銀を打ちに行く順はひと目で見えるところですが、玉を落ちてみると案外はっきりしない感じ。形勢自体はまだ居飛車が良いでしょうが、泥試合となって最後は逆転できました。戻って最初の図では▲1一角成としておくぐらいでもはっきり居飛車が良かったようです。
・2局目
後手番で角交換の相振り飛車。
左右反転の角換わりとして見るとありそうでない将棋。先手が8筋で銀交換を果たして下図。
△6九角▲5六角△5五銀▲3四角△4九銀
3筋4筋方面を見ると典型的な「歩越し銀には歩で対抗」の図で作戦負け気味したが、8筋での銀交換~△6九角と打って局面がほぐれてくるとなかなか大変なようです。手順中▲5六角は攻防ですが、▲8三角成の順は△8七歩から角を取り合った後に△5八銀があるので後手良し。以下は飛車をいじめつつ逆サイドから攻めて快勝でした。
・3局目
先手番で角交換振り飛車。
力戦から無理っぽい仕掛けを通して少し良い程度で進み下図。
▲6八同金△8七飛成▲5八金左△6三歩▲9八角△8二龍▲8三歩△6二龍▲6四飛△同歩▲4五銀
この手順はお互い相当にメチャクチャで、▲9八角には△8四龍としておけば後続の攻めは難しく、▲8三歩にも△同龍と取っておけば特に何もありません。最後の▲4五銀は取れば△5四角で王手金取りですが、金を回収した後の働きが悪くまだ大変なところがありました。実戦は△4三金引だったので駒をペタペタ貼って辛勝。
・4局目
後手番で△四間飛車▲天守閣美濃。
通常より得な分かれになり優勢になるも最善を逃した感触が三度ぐらいあり、最終盤を迎えたのが下図。
△6四銀上▲同桂△同角▲同角成△8二香▲8四歩
先に△8四銀と打っておけばそれまででしたが、香車を打てば詰みと選んだ本譜が唯一の負け筋。馬の利きが8二に通ったことで▲9三玉に対する王手がありません。仕方がないので▲8四歩に△同銀として馬を除去するも駒不足は明白で、以下いろいろと頑張るも負け。これ結構なファンタじゃないですか?
・5局目
後手番で△四間飛車▲人間版elmo急戦。
一度は出るかと思っていた戦型が最後に登場。ただし▲5九金型で▲4六銀と出る指し方はelmoの実戦にはなく、人間界のアレンジによって生まれたもの。個人的にはあまり良い組み合わせと思えないところがあります。
△同歩▲同銀△1五角▲3六歩△3四歩▲4四銀△同銀▲同角△4二飛▲1一角成 △5九角成
▲同銀△4七飛成▲2一馬△4九龍▲6八銀打△4七歩▲2二馬
この手順自体は相当粗く最善とはとても言えないものですが、角を切って飛車を成り歩を垂らすという流れは雰囲気が出ていると思います。さてこの局面でどうするか。第一感は△3八金、それだと勿体無いので△3九銀を読み、結局選んだのは△4八銀。しかしこれが悪い手で▲6九金以下攻め切れずに負け。まずまずと思ったところからはっきり良くすることができなかったので実に残念な結果でした。
ところで先程の図は本当に良かったのでしょうか。少しソフトの力を借りてみることにしましょう。
将棋ソフトをAWSで動かす方法を解説!!ノートPCでも毎秒2000万局面の検討が可能に!! – みくにまるのブログ
https://www.mikunimaru.com/entry/ShogiAWS
最近使うようになりましたが結構便利です。ネット回線さえあれば貧弱旧モデルPCでもいい感じに動くのがありがたいですね。で、この局面を検討させたところ
△3九銀で振飛車+280。更に数手進めるとすぐに+500ぐらいに達しました。振り飛車良しという感覚そのものは大きく誤ってはいなかったものの、このコースを選ぶしかなかったようです。(それはそうと16351kN/secとは結構な数字ですね。うちのスマホの70~100倍に相当します)
ということで個人3-2、既報の通りチームは4-1でした。
???「最後の2つどっちか勝ってたらチーム優勝だったらしいよ。」
( ^ω^)・・・・・・
( ^ω^ )ま、そういうこともあるよNE!
お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
・おまけ
翌日一日フリーになったので旨いものを食べました。
銀座店 | 花山うどん公式サイト
http://www.hanayamaudon.co.jp/ginza/
群馬館林の幅が広いうどんが食べられるお店。埼玉~群馬にかけて幅広うどん文化圏が存在するという話を以前チャットで聞いたことがあり(皆忘れているでしょうが…)平麺Loverとしても一度食べてみたいと思っていました。幅4センチほどのラザニアのようなうどんは喉全体を軽く押し広げるように通っていき、甘めの出汁と併せて小麦の味を堪能できます。
メキシコ料理の店 ラ・カシータ
http://www.lacasita.co.jp/
日本メキシコ料理界の第一人者のお店。日本あるメキシコ料理はアメリカナイズされたものが大半である故に、メキシコ本来のものを追求されているとのこと。色々といただきましたがトルティージャ(タコスの皮)とメキシカンライスが筆舌に尽くし難い絶品でした。メキシコ料理は海の幸・山の幸・辛いもの辛くないもの多種多様な唐辛子など構成する要素が多く、一回だけではとても味わいきれません。誰かまた一緒に行きませんか。